【フェアリーS】前走2戦目で未勝利勝ちの4頭に回収率300%超データ 東大HCの本命はピエドゥラパン

ⒸSPAIA
3歳重賞の始まり
日曜日、中山競馬場でGⅢ・フェアリーSが行われる。函館2歳Sで1番人気2着のブラックチャリスや、京王杯2歳S3着のトワニ、新潟2歳S4着のサンアントワーヌら既に重賞を走ってきた馬と、前走で初勝利を挙げた馬10頭を含む16頭が出走予定だ。
昨年の勝ち馬エリカエクスプレスは桜花賞で1番人気に推され、秋華賞2着と三冠路線で存在感を放った。どの馬がこの世代初の3歳重賞勝ち馬となるのか。過去10年のデータから検討していく。
2戦目勝ち上がりの馬に注目

<フェアリーS キャリア別データ>
前走新馬勝ち【1-0-5-18】勝率4.2%/連対率4.2%/複勝率25.0%
キャリア2戦、前走未勝利勝ち【4-1-0-14】勝率21.1%/連対率26.3%/複勝率26.3%
キャリア3戦以上、前走1勝クラス勝ち【1-2-0-3】勝率16.7%/連対率50.0%/複勝率50.0%
世代限定戦らしく、出走経験が少ない馬が好走するのがこのレースの特徴である。キャリア別成績を見る。
まずは前走で新馬戦を勝った馬が【1-0-5-18】。4番人気以内が【1-0-0-5】、昨年のエリカエクスプレス以外全滅と上位人気馬は苦戦傾向にあり、むしろ5番人気以下が3着5回と中位人気以下が活躍している。上位人気が予想されるギリーズボール以外に可能性があるかもしれない。
次にキャリア2戦。全体成績は【6-4-3-41】複勝率24.1%。中でも、初戦負け→前走未勝利勝ちが【4-1-0-14】同26.3%で、初戦を勝って1勝クラスやオープンに出走した馬【2-3-2-27】同20.6%を上回っている。
この「2戦目で未勝利勝ち、3戦目がフェアリーS」というパターンのうち、5番人気以内なら【4-0-0-5】と勝率が高く、単勝回収率336%だ。今年は4頭が候補だが、上位人気になるであろうピエドゥラパンは単勝勝負ができそうだ。
キャリア3戦以上の馬は【3-6-3-69】複勝率14.8%。こちらは前走未勝利組【0-0-3-16】に連対例がない。「勝ち上がりに3戦以上要した馬」というくくりでも【1-0-3-30】と厳しい。唯一勝利した16年ビービーバーレルは赤松賞3着からの参戦だった。トラスコンガーデン、モルニケには強調材料が足りない。
一方で、前走オープン・重賞組(地方重賞組除く)も【1-0-0-19】と苦戦。前走5着以内からの出走が5頭しかいなかったとはいえ、5番人気以内でも【0-0-0-7】の強烈なデータだ。トワニ、ブラックチャリスにとっては壁となる。
キャリア3戦以上なら前走1勝クラス【2-6-0-32】複勝率20.0%が最もいい。その1勝クラスを勝利していると【1-2-0-3】と順当に率が上がる。サンアントワーヌは信頼できそうだ。
2戦ともにバイアスに逆行
◎ピエドゥラパン
母は中山芝1600mのレコードタイムを持つトロワゼトワル。新馬戦はクビ差の2着だが、1、3~5着馬が4角4番手以内という前残りに8番手から差しており、着順以上に評価できる。2戦目は0秒4差の快勝。今度は2~9着いずれも差し馬が占める決着を先行して勝利した。
2走ともに2歳戦としては比較的締まったペースを経験しており、クラスが上がっても通用するだろう。母が得意だったこの舞台で更なる前進に期待できる。
◯サンアントワーヌ
新馬戦は先行策からの押し切りで0秒7差の圧勝。次走の新潟2歳Sは非常にメンバーレベルが高い中で4着。先着された3頭はリアライズシリウス(朝日杯FS5着)、タイセイボーグ(アルテミスS、阪神JFどちらも3着)、フェスティバルヒル(ファンタジーS1着)という重賞実績馬で、6着のサノノグレーターも葉牡丹賞をレコード勝ちした。
前走は自己条件で最後方から上がり3ハロン32秒7の末脚を使って快勝。ここ2走は後方からの競馬となったが、元々1400mの新馬戦では番手を取れていた馬。距離延長でいいポジションを取れるのではないか。鞍上の戸崎騎手はこのレース過去10年で【2-1-1-3】と好相性だ。
▲ノーザンタイタン
半兄に先週の京都金杯を制したブエナオンダがいる血統。新馬戦でピエドゥラパンを破った。3着以下には0秒3差をつけており、ラップとしても46秒9-47秒3と前傾で、単なる先行押し切りではなかった。一度負かしたピエドゥラパンより人気薄の想定になっているが、前述の通り、新馬戦勝利からの直行馬は中位人気以下から3着に来る例が多い。狙う価値は十分だ。
以下、ギリーズボール、ハーディジェナー、レオアジャイルまで印を回す。馬券は◎単勝、◎-◯のワイドと、◎◯2頭軸の3連複で勝負する。
▽フェアリーS予想▽
◎ピエドゥラパン
◯サンアントワーヌ
▲ノーザンタイタン
△ギリーズボール
×ハーディジェナー
×レオアジャイル
《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
《関連記事》
・【フェアリーS】函館2歳S2着馬ブラックチャリス、サンアントワーヌは消し ハイブリッド式消去法
・【フェアリーS】過去10年のレースデータ
・【フェアリーS】1番人気が近10年0勝の難解レース 傾向からはアーリーハーベストが浮上
