芝長距離でルメール騎手が抜群の安定感、ダートの坂井瑠星騎手は単回126% 重賞に強い騎手、美味しい騎手を徹底検証

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重賞に強い騎手、妙味のある騎手をさがせ!
2026年の中央競馬が4日に開幕。今年最初の重賞となった京都金杯(GⅢ)は川田将雅騎手騎乗のブエナオンダが勝利を掴んだ。
川田騎手はこれで21年連続の重賞勝利。2023年にはGⅠの5勝を含む年間14勝を挙げたほか、一昨年も騎手別トップタイの12勝、昨年も10勝と3年続けて重賞の2ケタ勝利を達成しており、その勝負強さは今年も健在だ。
そこで今回は「重賞に強い騎手」をテーマにデータ分析。成績だけでなく妙味にも注目して、重賞で狙うべき騎手をピックアップした。なお、参照するデータは2021年1月10日〜2026年1月4日の過去5年分とする。
芝は長距離のルメール騎手、短距離の川田騎手

<JRA芝重賞・騎手別成績>
・C.ルメール【60-48-34-148】
勝率20.7%/連対率37.2%/複勝率49.0%/単回収率73%/複回収率81%
・川田将雅【53-38-33-145】
勝率19.7%/連対率33.8%/複勝率46.1%/単回収率110%/複回収率85%
・松山弘平【28-24-21-196】
勝率10.4%/連対率19.3%/複勝率27.1%/単回収率97%/複回収率81%
※集計期間:2021年1月10日~2026年1月4日
■C.ルメール
昨年は秋華賞、菊花賞、天皇賞(秋)とGⅠ・3連勝を達成。期間内の重賞63勝のうち60勝を芝で挙げている。
距離が長ければ長いほど信頼度が上がるのが特徴で、芝2400m以上では【12-10-8-15】複勝率66.7%、複回収率107%とプラス域をマーク。また、競馬場別では京都芝が【9-1-2-10】勝率40.9%、単回収率161%と非常に優秀だ。
■川田将雅
昨年はジャンタルマンタルとのコンビで春秋マイル制覇を達成。期間内の全成績でも単勝回収率104%を誇り、芝に限れば同110%と勝負強さが光る。
条件別で見ると、ルメール騎手とは対照的に芝2000m以下で【45-30-27-103】勝率22.0%、単回収率128%の好成績。特にマイル重賞では【20-11-9-34】勝率27.0%、単回収率192%と凄まじい数値を叩き出している。今年も短めの距離で要注目だ。
■松山弘平
昨年は春にNHKマイルカップを制し、12月に阪神ジュベナイルフィリーズとホープフルステークスを勝利と世代限定のGⅠで大活躍。こちらも芝ダ合わせた期間内の成績で単回収率101%をマークしている。
狙い目はズバリ芝の1400m〜1600m戦。その成績は【13-7-8-62】勝率14.4%、単回収率177%と大幅なプラスを記録している。その他、2歳重賞に滅法強く【6-6-6-22】複勝率45.0%、複回収率114%を記録しているのも見逃せない。
ダートは坂井瑠星騎手が圧倒的

<JRAダート重賞・騎手別成績>
・坂井瑠星【7-4-6-15】
勝率21.9%/連対率34.4%/複勝率53.1%/単回収率126%/複回収率180%
・川田将雅【6-8-4-19】
勝率16.2%/連対率37.8%/複勝率48.6%/単回収率61%/複回収率92%
・松山弘平【6-2-2-28】
勝率15.8%/連対率21.1%/複勝率26.3%/単回収率127%/複回収率115%
※集計期間:2021年1月10日~2026年1月4日
■坂井瑠星
昨年はチャンピオンズカップ3連覇を達成したほか、海外ではブリーダーズカップクラシック制覇の快挙を達成。いま日本で最もダート戦に強い騎手と言っても過言ではないだろう。
ダート重賞は単回収率126%とベタ買いプラス。無条件で買い目に入れておいて損はない。なかでも先行した時はとにかく強く、前目につけられる馬なら信頼度がさらに上昇。前走4角5番手以内の馬なら【6-2-4-8】複勝率60.0%、複回収率192%にまでアップする。
■川田将雅
芝に続いてダートでもランクイン。昨年は【0-3-2-3】と勝利こそなかったが、複勝率62.5%で複回収率156%と安定して馬券に絡み続けた。
狙い目は前走から距離短縮ローテで出走してきた馬とのコンビ。距離延長馬では【2-2-1-11】複勝率31.3%、複回収率55%なのに対し、距離短縮の馬では【2-2-1-2】複勝率71.4%、複回収率157%を記録している。
■松山弘平
川田騎手に続いて、こちらも芝ダートの両方でランクイン。単複回収率が100%を超えており、こちらもベタ買いでOKだ。
芝とは反対でダートでは距離が長い方がよく、1600m以下【0-0-0-6】に対し、1700m以上では【6-2-2-22】複勝率31.3%、複回収率136%と非常に優秀。中距離以上で積極的に狙いたい。
岩田望来騎手に単回200%超条件あり

<重賞で妙味ある騎手>
・横山武史×中山芝2000m以上【9-6-7-28】
勝率18.0%/連対率30.0%/複勝率44.0%/単回収率134%/複回収率112%
・戸崎騎手×芝×2〜5人気【20-8-13-76】
勝率17.1%/連対率23.9%/複勝率35.0%/単回収率118%/複回収率78%
・岩田望来×京都芝【4-2-2-32】
勝率10.0%/連対率15.0%/複勝率20.0%/単回収率207%/複回収率68%
・鮫島克駿×ダート重賞【4-1-3-18】
勝率15.4%/連対率19.2%/複勝率30.8%/単回収率82%/複回収率121%
※集計期間:2021年1月10日~2026年1月4日
■横山武史×中山芝2000m以上
昨年の有馬記念では12番人気コスモキュランダで2着に入り、世間をあっと驚かせた。
イメージとして「中山芝重賞は無条件で買い!」と思いがちであるが、ここに罠がある。中山も芝1800m以下は【3-1-8-29】複勝率29.3%、単回収率69%とイマイチ。対して芝2000m以上は【9-6-7-28】複勝率44.0%、複回収率112%と抜群。中山芝の武史騎手は中長距離が狙い目だ。
■戸崎圭太×芝×2〜5人気
昨年はダノンデサイルやレガレイラとのコンビで大活躍。狙い目は「芝でそこそこの上位人気に支持されたとき」だ。
1番人気では【6-8-4-12】単回収率57%と妙味が薄いが、2~5番人気では【20-8-13-76】単回収率118%とベタ買いプラス。マークされる側より、マークする立場で強さを発揮している。
■岩田望来×京都芝
今年はアルマヴェローチェで桜花賞2着、オークス2着。秋もパラディレーヌでのエリザベス女王杯2着など、とにかく3歳牝馬とのコンビで活躍が目立った。
特徴として京都芝レースに滅法強く、その成績は【4-2-2-32】単回収率207%と凄まじい数値を叩き出している。特に昨年は【2-1-1-7】単回収率636%、複回収率183%の大暴れ。今週末のシンザン記念をはじめ、今年も京都開催で要注目だ。
■鮫島克駿×ダート
昨年もダート重賞では【2-0-2-3】複勝率57.1%、複回収率272%と絶好調。カペラステークスとプロキオンステークスで2勝を挙げ、3着2回はいずれも2ケタ人気の穴馬だった。
狙い目は前につけられる馬。前走4角5番手以内の馬とのコンビでは【4-0-3-8】単回収率142%、複回収率176%をマーク。芝と比べてチャンスはそう多くないだけに、逃さないようチェックしたい。
《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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