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【シンザン記念】前走芝1600mの「新馬」「牝馬限定未勝利」組が狙い目 アルトラムスとディアダイヤモンドはいずれも前走好内容

2026/01/07 12:00
三木俊幸
ディアダイヤモンド,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

参考レース振り返り

1月12日(祝・月)に京都競馬場で行われるのは、3歳限定重賞のシンザン記念(GⅢ・芝1600m)。過去10年のデータとともに主な参考レースを振り返る。

なお、データランクは好走率や勝利数をもとに、レースレベルはレーティングや出走馬の成績などを考慮してランク付けしている。

芝1600m新馬【データ:A レースレベル:C】

過去10年の成績【4-1-0-7】勝率33.3%、連対率41.7%、複勝率41.7%
・最多の4勝
・2023年から3年連続で勝利

【2025年11月22日 京都5レース回顧】
スタート直後にすんなりと先手を奪ったのはアンジュラフィーユ。12.0-11.2-11.4-12.1と軽快なラップを刻んで後続に3馬身ほどのリードを保って、前半800m通過は46.7と流れた。

8番手の馬群の中から運んだ1番人気のアルトラムスは、直線で外に持ち出されて残り100mで先頭に立つと、そこから3馬身差をつける快勝。1:34.4という好タイムが記録された。

レース後半のラップは12.4-12.2-11.7-11.4(47.7)と、前半と比較するとやや緩んだ展開。逃げたアンジュラフィーユが2着に粘るという結果だったが、ただ一頭だけ前へと迫り、交わし去ったアルトラムスはレース上がりを0.7秒上回る34.6でまとめた。直線での末脚は目を見張るものがあり、ここでは力が違ったという印象だった。

新馬戦は内回りコースであり、今回は外回りコースという違いはあるものの、引き続き京都芝1600mという舞台はプラス。重賞のメンバーに入っても勝負になると考える。

芝1600m未勝利(牝馬限定)【データ:A レースレベル:C】

過去10年の成績【1-0-0-1】勝率50.0%、連対率50.0%、複勝率50.0%
・2018年アーモンドアイが勝利
・単回収率145%

【2025年7月27日 新潟1レース回顧】
7頭立てとなった牝馬限定戦で単勝1.1倍と断然の支持を集めたディアダイヤモンド。前半800mの通過は50.6(13.0-12.1-13.1-12.4)という超スローペースで逃げる展開となった。

直線に向いてからも手応えは良く、内回りとの合流地点でもある残り400m付近で鞍上のC.ルメール騎手が軽くゴーサインを出しただけで、残り200m以降は馬なりのまま独走。ゴール前は後続との差を確認する余裕がありながら7馬身差をつけた。

勝ちタイムは1:35.9と遅かったが、上がり32.9(11.3-10.6-11.0)でまとめた瞬発力は見事だった。今回も同じだけのパフォーマンスが出せるのであれば、勝ち負けになるだろう。

秋明菊賞【データ:B レースレベル:B】

過去10年の成績【1-0-0-3】勝率25.0%、連対率25.0%、複勝率25.0%
・2021年ピクシーナイトが勝利

【2025年レース回顧】
横に広がった先行争いからアスミルとファニーバニーが並走する形となったが、3角の坂の頂上を迎えようかというところでファニーバニーが単独先頭に立ってレースを引っ張った。

前半600mの通過は35.0(12.3-11.0-11.7)とスローペースで前残りの展開となったが、直線に向くと3番手から運んだタガノアラリアが最内から突き抜け、3馬身差をつけて勝利。勝ちタイムは1:20.6での決着だった。

ファニーバニーは2着アスミルからクビ差遅れた3着。アスミルは次走で同じ1400mの万両賞を勝利しているように、上位馬のレベルが低かったわけではない。しかし、400〜600m地点で11.7とペースが落ち着いたところで、我慢できずにハナに立った印象も受けただけに、1600mは適性よりも長いのではないかと感じる。

こうやまき賞【データ:C レースレベル:B】

過去10年の成績【0-1-1-4】勝率0.0%、連対率16.7%、複勝率33.3%
・直近では2022年ソリタリオが2着
・3着内好走馬はいずれも同レース1着から参戦

【2025年レース回顧】
8頭立てとなったレースは、スタートから200mを迎えようかというところでオーライカモンが主導権を握る。12.6-12.1-12.7-12.9-12.9(1:03.2)とペースは上がらず、後半600m11.7-10.9-11.0(33.6)と瞬発力が求められる展開となった。

勝利したのは道中4番手の外を追走し、4角では3番手までポジションを押し上げていたクールデイトナ。2番手から早めに抜け出したアーリーハーベストを残り100mで捉えると1馬身差をつけた。勝ちタイムは1:36.8と遅いが、そのまま押し切られても不思議ではない展開で差し切ったところは評価できる。

4着リアライズブラーヴは道中3番手のインを追走していたが、超スローペースが影響して、残り600mを迎えたところでも頭を上げており、終始折り合いを欠いていた。それでも直線は最後までしっかりと脚を使っていた。ここまで瞬発力勝負になると分が悪いが、折り合って運べる展開になれば今回巻き返しがあってもいい。

道中5番手から運んだプレダトゥールはそのままなだれ込むように、5着。こちらも瞬発力勝負は合わなかった。

京都2歳S【データ:C レースレベル:A】

過去10年の成績【0-0-0-4】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率0.0%

【2025年レース回顧】
好スタートを決めたネッタイヤライが軽快に逃げ、1000m通過1:00.0(12.4-10.9-12.3-12.1-12.3)というペースを刻む。後半の1000mも1:00.4(12.5-12.3-11.9-11.9-11.8)と底力が求められるレースとなった。

直線では横に広がっての攻防が繰り広げられ、道中は中団馬群を追走、4角では後方4番手まで少しポジションを下げてしまったジャスティンビスタが、残り50mを切ったところで豪快に大外から差し切り、重賞初制覇を飾った。

1番人気だったバルセシートはスタートで出遅れ、後方2番手からのレースとなった。勝負所から鞍上の手が動き始めたが、直線を向いてからも前を捉えるほどの脚は残っておらず、ジャスティンビスタから0.8秒離された7着に終わった。

しかし京都芝1600mの新馬戦では、7、8番手追走から直線では一気に前を捉えて3馬身半差をつけて勝利。勝ちタイムも同条件の2歳新馬戦では最も速い1:33.6が記録された。2戦ともにスタートの遅さに課題を残すものの、距離短縮はプラス。新馬戦のパフォーマンスが発揮できれば、あっさり通過点となる可能性も秘めている。

アイビーS【データ:なし レースレベル:A】

過去10年で出走なし

【2025年レース回顧】
7頭立てとなったアイビーSは、スタートから200mを過ぎたところでマイネルシンベリンが主導権を奪うと13.1-11.5-11.7-11.8-12.2(1:00.3)という淀みないラップを刻んで後続に5馬身のリードをつける展開となった。

好スタートから2番手に控えたアンドゥーリルは、残り200mで一杯になったマイネルシンベリンを交わして先頭に立つと、後続を寄せ付けない走りで完勝。勝ちタイムは1:46.8、好メンバーが揃っていたなかで1馬身という着差以上に強さが際立った。

新馬戦から馬体重を20kg増やして492kgでの出走となったモノポリオは、道中後方2番手を追走し、3着。新馬戦と同様にゴーサインを出してからの反応がやや鈍いところは感じさせたが、展開を考慮すると前を捉えて差し切るのは難しかったと言える。今回は200mの距離短縮となるが、能力は十分通用するものがある。

モノポリオ,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)



《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。

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