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【皐月賞】共同通信杯組は単回220% GⅠ馬ロブチェンの巻き返しに注目

5時間前
三木俊幸
ロブチェン,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

参考レース振り返り

4月19日(日)、中山競馬場では3歳牡馬クラシック初戦となる皐月賞(GⅠ・芝2000m)が行われる。出走を予定している馬たちの主な参考レースを振り返る。

なお、データランクは好走率や勝利数をもとに、レースレベルはレーティングや出走馬の成績などを考慮してランク付けしている。


共同通信杯【データ:A レースレベル:B】

過去10年の成績【4-0-5-13】勝率18.2%、連対率18.2%、複勝率40.9%
・直近5年連続で3着以内に好走
・単回収率220%
・複回収率107%

【2026年レース回顧】
レースの主導権を奪ったのはガリレア。12.9-10.7-11.6-12.2(47.4)というペースで前半800mを通過した。

1馬身差の単独2番手から運んだリアライズシリウスは手応えよく直線に向き、残り400mで先頭へ。ラストは苦しくなり後続も追い上げたが、勝ちタイム1:45.5でアタマ差押し切った。

新潟2歳ステークス以来の重賞2勝目となったが、キャリア3勝全てがワンターンの左回りでのもので、今回はコーナー4つのコース形態となる。共同通信杯では後半11.7-11.3-11.2-11.8(46.0)と持久力も必要とされる展開で押し切ったように、後続に脚を使わせるレースができるかがカギとなりそうだ。

ホープフルSを制しての参戦となったロブチェンは4番手を追走。ゴール前でベレシートに差されて3着に終わったが、同馬もこの世代では素質上位の存在でレース内容は悪くなく、地力は示した。すでに適性を証明している中山コースに戻り、底力も問われる皐月賞ではさらにパフォーマンスを上げてきそうだ。


ホープフルS【データ:A レースレベル:B】

過去10年の成績【2-1-0-5】勝率25.0%、連対率37.5%、複勝率37.5%
・2019年サートゥルナーリア、2020年コントレイルが勝利
・連対した3頭はいずれも勝利しての参戦かつ皐月賞で1番人気

【2025年レース回顧】
ハナを切ったのはテーオーアルアイン。2番手にジーネキングがつける展開で、1000m通過は1:01.3(12.3-10.9-12.3-13.0-12.8)と落ち着いたペースだった。

勝利したロブチェンは、7番手のインコースを追走。直線に向いて進路を外へと切り替えると、勢いよく突き抜けて後続に3/4馬身差をつけた。勝ちタイムは2:01.0での決着だった。

2着に入ったのは、百日草特別2着からの参戦だったフォルテアンジェロ。道中は5番手追走から鞍上のT.マーカンド騎手としてはスムーズに外に持ち出す形が理想だったと推測するが、直線に向いたところでアスクエジンバラ(3着)に先に入り込まれ、外に切り替えるロスがあった。最後はうまく加速してきたロブチェンに先着を許したが、よく伸びたと言えるだろう。


京成杯【データ:B レースレベル:B】

過去10年の成績【1-0-1-7】勝率11.1%、連対率11.1%、複勝率22.2%
・2023年ソールオリエンスが優勝

【2026年レース回顧】
ハナを切ったジーネキングのすぐ外に1番人気ソラネルマンがつけるという展開で、1000m通過は59.9(12.5-10.9-12.2-12.1-12.2)。後ろから5番手となる11番手のインコースを追走していたグリーンエナジーは直線で外に持ち出されると豪快に差し切り。勝ちタイムは1:59.3だった。

2戦目の東京芝2000m未勝利戦で後半1000m57.9、800mは45.3を記録したうえにラスト10.5-11.1と総合力の高さを見せて挑んだ重賞初挑戦。後述するが、2着に負かしたマテンロウゲイルが若葉Sを勝利している点からレースレベルもそれなりのものがあり、レース上がり34.7(11.7-11.3-11.7)のところ唯一の上がり33秒台となる33.8の末脚を繰り出した内容からも、かなりの素質を感じる。有力候補の一頭だ。


グリーンエナジー,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


弥生賞ディープインパクト記念【データ:B レースレベル:B】

過去10年の成績【1-5-2-30】勝率2.6%、連対率15.8%、複勝率21.1%
・2025年ミュージアムマイルが勝利
・直近5年連続で3着以内に好走

【2026年レース回顧】
スタート直後のスタンド前でステラスペースとメイショウソラリスの内枠2頭が先行争いを繰り広げて12.2-11.0という入りになったが、1角に入るところで決着がつき、メイショウソラリスが逃げる形に。そこから12.3-12.7-12.2というラップが刻まれて1000m通過は1:00.4だった。

未勝利戦を好タイムで制しての参戦だったバステールは、後方2番手を追走。最後の直線に向いてから外にいたバリオスと接触してバランスを崩す場面があったが、坂を登り切ったところで一頭違う脚色で伸びて前を捉えた。勝ちタイムは2:00.2。序盤じっくり構えていたこともあるが、非凡な素質を感じる内容だった。さらに相手関係は強くなるが、どのようなパフォーマンスができるか楽しみだ。

3/4馬身差の2着だったライヒスアドラーは1番人気アドマイヤクワッズを前に見ながら5番手を追走。バステールには交わされたが、アドマイヤクワッズとの追い比べはクビ差制した。

デイリー杯2歳Sでは、後の朝日杯フューチュリティS優勝馬カヴァレリッツォを競り負かしたアドマイヤクワッズ。3番手から運ぶも、伸びそうで伸びきれず3着に終わった。初の2000m戦自体は問題と考えるが、この内容では少し物足りない印象を受ける。


バステール,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


朝日杯FS【データ:B レースレベル:A】

過去10年の成績【0-1-0-2】勝率0.0%、連対率33.3%、複勝率33.3%
・2020年サリオスが2着

【2025年レース回顧】
じわっと先手を奪ったダイヤモンドノットが12.4-10.8-11.4-11.7というラップを刻んで800m通過は46.3。残り200mを切ったところでダイヤモンドノットがそのまま押し切り濃厚という展開に思われたが、11.2-12.2とゴール前で失速。中団追走からロスなく立ち回ったカヴァレリッツォがゴール前で差し切って勝利した。朝から雨が降り続いた影響で重馬場ながら、勝ちタイムは1:33.2での決着となった。

当日はインコースを通った馬が好走している馬場状態で、C.デムーロ騎手の進路選択も良かったと言える。しかし、2着に敗れたダイヤモンドノットは次走でファルコンSを快勝、5着リアライズシリウスも共同通信杯を制しているようにメンバーレベルが高く、この結果は素直に評価したい。初の2000mについてはこなすことはできそうだが、それがタフな皐月賞というのは能力があっても容易ではないだろう。


カヴァレリッツォ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


スプリングS【データ:C レースレベル:B】

過去10年の成績【1-0-1-33】勝率2.9%、連対率2.9%、複勝率5.7%
・2018年エポカドーロが勝利

【2026年レース回顧】
横に広がった先行争いからフレイムスターが逃げて12.3-11.3-12.4-12.0(48.0)というペースとなるも、中団を追走していたクレパスキュラーが抑えきれずに先頭に立ち、11.3-11.4-11.9-11.7-11.7と一気にペースが上がった。

勝利したのは道中13番手だったアウダーシア。勝負所では大外を回す形も、ゴール前の混戦を差し切った。勝ちタイムは1:46.0だった。なお、アウダーシアは皐月賞には登録せず、日本ダービーに向かうとのこと。

アスクエジンバラは道中11番手を追走。外から伸びたが、勝ち馬にはクビ差及ばずの2着だった。京都2歳Sで2着、ホープフルS3着と勝ちきれないながら2000m路線では安定した結果を残している。

アクロフェイズは8番手追走。4角では上位2頭とほぼ同じポジションから伸びるも、アスクエジンバラとハナ差の3着だった。若駒S2着からの参戦で、先着を許したショウナンハヤナミは現在戦線離脱中だが、高い能力を秘める素質馬。それを考えるとこの結果は納得できる。


若葉S【データ:C レースレベル:C】

過去10年の成績【0-1-0-18】勝率0.0%、連対率5.3%、複勝率5.3%
・2019年ヴェロックスが2着

【2026年レース回顧】
ハナを切ったコロナドブリッジが後続に2馬身のリードをつけ、1000m通過1:00.2(12.4-11.3-12.0-12.4-12.1)というペースを刻んだ。

6番手のインコースを追走したマテンロウゲイルはロスのない立ち回りを見せ、残り100mで先頭に立つと2馬身差をつけて勝利。勝ちタイムは1:58.5での決着だった。後半1000mは58.3(12.2-11.6-11.5-11.5-11.5)と、持久力も必要とされるペースでの楽勝。このレースの前走、京成杯ではグリーンエナジーとクビ差の2着だったことからも、ここでは能力が抜けていた。

2着ロードフィレールは昨年8月の新潟で未勝利戦を勝って以来の出走。2番手追走から早め先頭に立ち、3着以下の追い上げは封じたように自分の競馬はできたが、勝った馬が強かった。


《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。

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