【ダービー卿CT】9勝を挙げる若い4、5歳馬が優勢 本格化の気配みせるファーヴェントに期待

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3つのファクターから推奨馬を見つけ出す
今回は4月4日(土)中山競馬場で行われるダービー卿チャレンジトロフィーについて下記3つのファクターを組み合わせる、コンプレックスアナライズで分析を行っていく。
・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」
・目には見えない上積みを探る「前走内容」
・適性と素質を知るための「血統評価」
特別登録のあった21頭のうち除外対象の5頭を除いた16頭を検討対象とし、過去10年データを使用する。
4、5歳馬が好調

ダービー卿CTは中山競馬場の芝1600mで行われるハンデGⅢ。トリッキーな中山のハンデ重賞ということもあり、荒れそうなイメージがあるが、レース全体の単複回収率は61%と堅い部類のレースだ。
重要なデータは年齢別成績だ。4歳馬は【4-2-1-24】で単勝回収率140%、複勝回収率69%となっており単複ともにレース全体の水準を上回っている。また5歳馬も好調で【5-4-8-28】で単勝回収率94%、複勝回収率98%と優秀だ。
マイナスは6歳以上で【1-4-1-74】単勝回収率12%、複勝回収率36%となっている。ハンデ重賞では若い馬の成長力がハンデキャッパーの予想を上回ることがある。そのため4、5歳馬が好成績を残していると考えられる。
【4、5歳の出走予定馬】
・イミグラントソング
・エンペラーズソード
・シリウスコルト
・ファーヴェント
・ブエナオンダ
・ミニトランザット
前走内容;ファーヴェントの京都金杯
今年の京都金杯当日の京都競馬場は、地力勝負になりやすい馬場だった。レースラップは前半4F47.4秒、後半4F46.3秒の後傾1.1秒。馬群もそこまで縦長にならず、上がり勝負となった。
ファーヴェントは道中3番手をロスなく追走して、機動力も上手く生かしていた。しかし瞬発力勝負は得意なタイプではなく、ポジション的な優位はあったがもう少し上がりの掛かる展開が理想的だった。
今回の舞台である中山マイルは上がりが掛かることも多く、前走以上の走りを見せてくれる可能性が高い。
血統解説:ファーヴェント

・ファーヴェント
日本での牝祖は祖母リーサルヒート。同馬は米国産馬で現役時はハリウッドオークス(GⅡ・AW8.5F)、サンタポーラS(GⅢ・AW6.5F)の2つの重賞を勝っている。
デルマーオークス(GⅠ・芝9F)で3着という実績もあり、スピード性能は非常に高かった。米国牝系としては珍しく晩成傾向にあるタイプで、4歳あたりになってようやく完成に向かっていく。本レースの年齢別成績の傾向にも合致している。
本馬は父にハーツクライを迎えた。これによりさらに晩成傾向が強くなっており、前走時点でもまだ馬体に成長の余地を残している印象だった。今回は前走から3か月の休み明けとなり、馬がガラッと変わっていても不思議はない。
Cアナライズはファーヴェントを推奨
今回のCアナライズはファーヴェントを推奨する。前走は惜しくも京都金杯でタイム差なしの2着に敗れたが、内容的には決して悲観するものではない。
中山競馬場である程度レースの上がりが掛かる展開になれば本馬の出番はある。ハンデも57kgとそこまで厳しくなく、十分に成長分でカバーできるはずだ。
【ライタープロフィール】
貴シンジ
競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほか商業誌での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。
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