3連単の最高額は1000万円超えの「1148万3780円」 2025年中央競馬の高額配当ランキング

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2025年の高額配当レースを振り返る
2025年の中央競馬が終了した。海外ではフォーエバーヤングのBCクラシック制覇の快挙に沸いたが、国内ではジャンタルマンタルやクロワデュノールなど人気馬の活躍が目立った。
一方、人気馬が敗れて高配当が飛び出したレースも数多くある。今回は2025年の高額配当を券種ごとにランキング形式で振り返っていく。
単勝&複勝トップ3
2025年の単勝払戻金ランキングは下記の通り。

1位 4月12日 3万4740円(福島・未勝利・芝2000m)
2位 3月22日 2万7990円(中山・2勝クラス・ダ1200m)
3位 10月5日 2万5740円(東京・未勝利・芝1400m)
単勝の最高配当3万4740円のベラトール(水沼元輝騎手)。前走10番人気12着だったベラトールは後方から追込み勝ちした。
同馬はミッキーグローリー産駒で、同産駒は2024年も単勝88.4倍の馬が勝利を挙げるなど、人気薄での激走があることを覚えておきたい。
単勝払戻金ランキングで2位、3位となった馬の騎手は、いずれも原優介騎手。原騎手といえば、2023年チャンピオンズCで12番人気ウィルソンテソーロを2着に導いたことが印象に残る。
原騎手は後方から人気薄を鋭く追い込ませるのが得意だ。2025年に挙げた21勝のうち、10勝で上がり最速を記録している。また単勝二桁人気の馬を勝利させた回数も5回と、人気薄に乗っているときは見逃せない存在だ。
OPクラス以上での高配当はパラダイスSのカリボール(菊沢一樹騎手)。単勝14番人気、207.2倍だった。
続いて、複勝の払戻金ランキングを見てみよう。

1位 10月19日 8880円(新潟・1勝クラス・芝1200m)
2位 4月12日 7500円(福島・未勝利・芝2000m)
3位 11月8日 7040円(京都・未勝利・芝1400m)
2024年の最高配当は8030円だったが、2025年はそれを上回る結果となった。また、上位3位は全て芝レース。ダートでの最高配当は4月27日東京の未勝利戦(ダート1600m)で、配当は6520円だった。
芝レースの複勝配当トップ、ダートレースの複勝配当トップはいずれも騎手が野中悠太郎騎手。野中騎手はダイヤモンドSでも12番人気のジャンカズマを2着に持ってきた。
複勝のトップ10には柴田大知騎手が複数回ランクイン。柴田大知騎手は、12月14日に10番人気コスモシグルン(中山・新馬・芝1600m)、11番人気スマートクオーレ(中山・1勝クラス・ダ2500m)をそれぞれ3着に導いている。
柴田大知騎手は七夕賞をコスモフリーゲンで勝利し、2020年ターコイズS(スマイルカナ)以来となる重賞制覇を成し遂げた。2026年も人気薄での激走が期待できそうだ。
枠連&ワイドトップ3

1位 5月18日 4万3770円(新潟・1勝クラス・ダ1200m)
2位 8月24日 4万2840円(札幌・未勝利・ダ1700m)
3位 1月5日 4万2790円(中山・3勝クラス・ダ1800m)
2025年の枠連は10万円馬券が出ることなく終わった。ただ、万馬券は80回以上出ており、高配当が飛び出している。
配当トップ20には3勝クラスや2勝クラスも多く、上級条件でも荒れることが多く見られた。ちなみに1位は新潟1勝クラスで1着は柴田大知騎手。複勝だけでなく枠連でも上位にランクインした。
万馬券になった87回で1、2着にきた回数を騎手でランキング化すると、1位が6回の高杉吏麒騎手、佐々木大輔騎手、鮫島克駿騎手の3名。続く5回が菅原明良騎手、丹内祐次騎手、津村明秀騎手となった。
佐々木大輔騎手と丹内祐次騎手は昨年初のリーディングトップ10入り。その飛躍ぶりが、こうした伏兵を上位に持ってきたことからも確認できる。
続いてワイド払戻金ランキングを見ていこう。

1位 10月19日 10万9770円(新潟・1勝クラス・芝1200m)
2位 3月15日 9万6960円 (中京・未勝利(牝)・ダ1800m)
3位 12月21日 7万7510円(阪神・2勝クラス・ダ1800m)
ワイド払戻金ランキングではダート1800m戦が2位、3位にランクイン。2位の未勝利戦は、父ドゥラメンテ、母サロミナの超良血馬サリーチェが勝利した一戦だ。
単勝2.2倍のサリーチェが3馬身差で快勝したなか、16番人気デザフィアドールが2着、11番人気コスモサンビタリアが3着に入った。同馬はゴールドシップ産駒で、デビュー5戦目の初ダートで一変しての激走だった。
また3位のレースも、勝ち馬は父Frankel、母Amour Brillerの超良血馬デルアヴァー。こちらも人気馬が2馬身半差の快勝をするなか、伏兵が2着、3着にきた。
馬連&馬単トップ3

1位 10月19日 31万7570円(新潟・1勝クラス・芝1200m)
2位 5月31日 28万380円(京都・未勝利・芝1400m)
3位 1月11日 27万8580円(中山・新馬・芝2000m)
2025年の馬連配当上位6レースは全て芝レースだった。トップ10まで見てもダートレースは1レースのみ。そのダートレースも3勝クラスと、荒れがちな未勝利戦ではなかった。
OPクラス以上での上位配当も、都大路H→パラダイスS→葵S→スプリンターズS→京成杯AHといずれも芝レース。この傾向は2026年も頭に入れておきたい。
GⅠで最も高配当だったのはスプリンターズS。11番人気ウインカーネリアンと三浦皇成騎手の初GⅠ制覇。これには胸が熱くなったファンも多かっただろう。
11番人気→7番人気の決着で、馬連配当は6万830円。1番人気サトノレーヴ4着、2番人気ナムラクレア3着と、上位人気が大崩れしたわけではないが、先行した2頭が粘るレースとなった。
続いて馬単払戻金ランキングを見ていく。

1位 10月5日 60万2270円(東京・2勝クラス・芝1400m)
2位 5月31日 56万7230円(京都・未勝利・芝1400m)
3位 6月29日 54万9380円(福島・未勝利・芝2600m)
馬単の2025年最高配当は、ジュドーが勝利したtvk賞(2勝クラス)。嶋田純次騎手とは初コンビだったが、直線で上手く抜け出し勝利した。またジュドーは昇級初戦を10番人気で4着に好走するなど、上のクラスでも通用するところを見せている。
また、2024年と2025年、いずれも馬単の払戻ランキング3位が「6月29日」の「福島開催」のレースとなった。同日は他にも6万7640円、5万4130円など高配当の馬単が飛び出した。これは今年の6月終わりまで覚えておきたい。
3連複&3連単トップ3
続いて3連複の払戻金ランキングを見ていこう。

1位 10月5日 146万2800円(東京・2勝クラス・芝1400m)
2位 7月19日 135万7680円(福島・未勝利・芝1200m)
3位 10月19日 107万5730円(新潟・1勝クラス・芝1200m)
2025年の3連複100万円オーバーは4レース。50万円オーバーも15レース以上と、多くの高配当が飛び出した。
全体7位の12月21日阪神競馬場の2勝クラスでは、1着が武豊騎手騎乗のデルアヴァー(2番人気)にも関わらず、74万4050円という高配当となった。
昨年のGⅠで最も三連複配当が高かったのが、NHKマイルカップ。そこでも2着に武豊騎手騎乗のマジックサンズ(3番人気)が来たものの、1着が9番人気パンジャタワー、3着が12番人気チェルビアットだったことで27万5990円の払戻となった。
高額配当ランキングもいよいよフィナーレ。最後を飾るのは3連単だ。

1位 10月5日 1148万3780円(東京・2勝クラス・芝1400m)
2位 6月29日 916万3010円(福島・未勝利・芝2600m)
3位 10月19日 839万6420円(新潟・1勝クラス・芝1200m)
2025年は1000万馬券が飛び出した。上位2レースは斤量有利な若手騎手が起こした波乱ではない点にも注目したい。
1位は嶋田純次騎手、津村明秀騎手、岩田康誠騎手、2位は石川裕紀人騎手、大野拓弥騎手、丸田恭介騎手と、いずれもすでに実績のある騎手たちだった。
1位のレースは東京芝1400mのtvk賞(2勝クラス)。ローカル開催やダート、下級条件での大波乱が多い中でのトップだ。レースはハイペースの展開を生かした差し、追込み勢が上位を独占。このあたりすでに実績十分の騎手たちのペース読みは見事だった。
そうした騎手たちが伏兵に乗り、技術と経験で波乱を巻き起こすのを2026年も期待したい。

《ライタープロフィール》
緒方きしん
競馬ライター。1990年生まれ、札幌育ち。家族の影響で、物心つく前から毎週末の競馬を楽しみに過ごす日々を送る。2016年に新しい競馬のWEBメディア「ウマフリ」を設立し、馬券だけではない競馬の楽しみ方をサイトで提案している。好きな馬はレオダーバン、スペシャルウィーク、エアグルーヴ、ダイワスカーレット。
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